秋殿南古墳(桜井市浅古)

 鳥見山南麓に派生する一尾根の先端部の南西斜面に築かれた一辺24mの方墳です。石室は全長11.2mの両袖式横穴式医師室( 玄室長4.7m、幅2.3m、高2.3m, 羨道長6.3m、幅1.7m、高さ1.4m)で、早くから盗掘されており棺の様式や出土遺物は不明です。築造年代は石室構成より7世紀初め頃に築造されたと考えられています。調査は測量調査のみで正式な発掘調査は行われていません。 

図表は、泉森皎1982「秋殿南古墳」『飛鳥・磐余の後、終末期古墳と寺院跡』奈良県立橿原考古学研修所より引用

 桜井中学前の信号から5分程度で手軽に見学ができます。季節によっては多少見つけ難いかもしれませんが、説明看板のすぐ右上に開口部があり、飛鳥石の巨石で造られた石室に入ることができます。なお、この古墳の周辺には、こうぜ古墳群兜塚古墳舞谷古墳群メスリ山古墳など各時代の様々な古墳があるので一緒に見学されるといいでしょう!