揮毫者 金本朝一(かなもとあさいち)大阪府立高校教員時代、明日香に関する研究で知られる。古代史研究・万葉大和の会主宰。
古に恋ふる鳥かも ゆづるはの
み井の上より 鳴き渡り行く
万葉集巻2-111 弓削皇子 (ゆげのみこ)
古に恋ふらむ鳥は時鳥
けだしや鳴きし
我(あ)が恋(おも)ふるごと
万葉集巻2-112 額田王(ぬかたのおおきみ)
歌の意味あの鳥は天武天皇のありし昔を恋い焦がれている鳥であろうか。ユヅリハの御井の上を鳴き渡っていくことだ。
弓削皇子天武天皇の第六皇子。母は大江皇女(天智天皇の皇女)長皇子の弟にあたり、病弱だったらしい。
歌の意味昔を恋い焦がれているという鳥はホトトギスであろう。おそらく鳴いたことでしょう。私が思い焦がれているように。
額田王万葉女流歌人、舒明天皇3年(632)頃の生まれと考えられ天智・天武両朝にわたって情熱の歌人として豊かな才能を発揮する。
歌碑の場所 28番粟原の里、天満宮神社のうしろに粟原寺跡があり、その側に建つ。