三輪山(桜井市 三輪)
奈良県北部奈良盆地の南東部に位置する三輪山は、標高が467mのなだらかな円錐形の山です。日本最古の神社といわれる大神神社は、この三輪山をご神体とし「記紀」には御諸山(みもろやま)、美和山(みわやま)、三諸岳(みもろのおか)とも記されています。大和に暮らす人々にとって神の山として、精神的な支柱になっている山です。
古くから、神の降臨する山として崇められており、三輪山の山中の各所に神霊の依り代としての城3か所に磐座(いわくら)があり、古代巨石信仰の面影を残し他にも祭器が出土しています。
山全体が大神神社の御神体であることから、限られた者だけしか足を踏み入れることのできない、禁足の山とされてきましたが、現在は登拝を希望する場合は、大神神社から北北東250m辺りに位置する摂社・狭井神社の社務所で許可を得て御祓いを済ませ、約束事を遵守する事で入山が許されています。三輪山登拝についてはこのページをご覧ください。 http://oomiwa.or.jp/about/miwayama/tohai/
万葉集でも十数首、詠まれ
「 味酒、三輪の山、あをによし、奈良の山の…….(長歌)」、「 三輪山を、しかも隠すか、雲だにも、心あらなも、隠さふべしや」などが知られ、山の辺の道沿いに歌碑が立てられ景観をいっそう引き立て万葉の世界へといざなってくれます。