「大和の古墳チャンネル」より引用
桜井市穴師に所在し渋谷向山古墳(景行天皇陵)の南東にあります。古くは「立子の石槨」と呼ばれ知られていました。当古墳は後期古墳が比較的少ないこのあたりでは数少ない巨石墳です。直径20m、高さ4mの円墳で両袖式の石室は玄室長4.8m、幅2.1m、現高約2.5mで羨道部は現状長約1m強のみ残存しているようですが発掘調査が行われていないので詳細は不明です。
現状、写真のように開口している玄門部は土砂が堆積し極端に狭いうえ急激に落ち込んでおり無理して入れても出るのが大変なので細心の注意が必要です。(単独での行動は避けてください。)築造時期については出土遺物等不明ですが石室構造から7世紀前半頃と考えられています。
清水眞一 1986「桜井の横穴式石室」桜井市教育委員会