「記紀万葉さくらい」チャンネルより引用
泊瀬朝倉宮は、第21代雄略天皇の営んだ宮です。
雄略天皇の代には、熊本県や埼玉県の古墳から獲加多支鹵(ワカタケル)大王と雄略天皇の名を彫った鉄剣・鉄刀が出土していることから、大和朝廷の勢力が全国に及んでいたとされています。
また、中国にも朝貢の記録があり、『宋書』(西暦502年完成)に記されている倭の五王、讃・珍・済・興、武のうち、武は、雄略天皇であるとされています。
記紀に記されている三輪山の大物主大神や葛城の一言主大神にかかわる逸話や、万葉集の巻頭を飾る妻問いの歌には、国の礎を固めつつある雄略天皇の力強く自信に溢れた様子がうかがえます。