迹驚淵(とどろきのふち) (桜井市 白河)

 白河の集落から西北約1.6キロの山中にあり天武天皇が初瀬に行幸された際に初瀬川の迹驚淵(とどろきのふち)で、宴を催された伝承を持つのがこのあたりと言われています。

神秘的な色合いの竜王池(りょうさんのいけ)の東岸があり岸辺には 高山(こうぜん)神社が鎮座し竜王さんとも呼ばれています。祭神は善女竜王(ぜんにょりゅうおう)は雨乞いの神さんでもあり、それにふさわしい独特の雰囲気を感じるところです。

ところで、このあたりは「堂が屋敷」と呼ばれ昔ここにお堂があり、現在長谷寺にある国宝「銅板法華説相図」は、元々このお堂にあったのですが、ある年、山が荒れて困るので村人が相談して長谷寺不動堂に移したといわれています。