岩坂式シ山古墳

 桜井市岩坂に所在する径約10~15m、高さ約2mの円墳です。埋葬施設は両袖式横穴式石室で玄室長が約4.1m、幅約1.7m、現状高さ約1.8mで現存の羨道長は約2m、幅約1.1m、現高さ約1.9mで南東に開口しています。未調査で出土遺物も不明ですが石室の特徴などから築造年代は6世紀後半~7世紀初めと思われます。被葬者像としては、初瀬川の支流の狛川の両岸には初瀬谷に向けて規模は大きくないものの横穴式石室を持つ古墳が散在しており被葬者は初瀬谷のどこかに居住地を持つ有力者の奥津城と思われます。

 この古墳への行き方は国道 165号線を南下し上岩坂の上方の岩坂山の麓にある十二神社を目標に歩き更に奥に進むと分岐点があるので西側に進み粟原に向かう林道途中の尾根の先端あたりにこの古墳があります。奈良県遺跡地図もしくは、桜井市埋蔵文化財センター発行「桜井の横穴式石室をたずねて」の持参がおすすめですが尾根に入る道筋が分かりにくいので探すのはかなり難しいように思います。(奈良県遺跡地図で15-A-157がこの古墳です。)

 破壊された古墳が多いこの地域では比較的良好な形で残存しており、石室内にも入ることができます。羨道部はかなり狭いのですが玄室は大人5~6人は余裕で入れます。写真でわかるように所々で大きな石材が使用されているものの、全体としては自然石を粗雑に積み上げた感じがしないでもありませんが、ワイルドな感じが漂い探索する楽しみもあり古墳探索が好きすきな方にはうってつけの古墳かと思います。(初心者の方は決して無理をされませんように!!)