57.三輪山を 然かも隠すか 雲だにも 心あらなむ 隠さふべしや

揮毫者 保田 與重郎

三輪山を

然も隠すか

雲だにも

心あらなも

隠さふべしや

額田王

歌の意味
三輪山をそうやって隠すのか。せめて雲だけでも心があってほしい。 隠してしまってよいものなのか。

額田王
万葉女流歌人、舒明天皇3年(632)頃の生まれと考えられ天智・天武両朝にわたって情熱の歌人として豊かな才能を発揮する。