57.三輪山を 然かも隠すか 雲だにも 心あらなむ 隠さふべしや

揮毫者 保田 與重郎

三輪山を

然も隠すか

雲だにも

心あらなも

隠さふべしや

額田王

歌の意味
三輪山をそうやって隠すのか。せめて雲だけでも心があってほしい。 隠してしまってよいものなのか。

大伴坂上郎女
万葉歌人の代表歌人で佳作が多い。父は大伴安麻呂で。母は石川郎女(いしかわのいらつめ)。旅人は異母兄稲公の姉、家持の叔母、姑である。