揮毫者 武者小路実篤小説家。雑誌「白樺」を志賀直哉らと創刊。同派の代表的作家。文化勲章受賞(1951年)
黒玉(ぬばたま)の
夜さり来れば 巻向の
川音高しも あらしかも疾(と)き
万葉集巻7一1011 柿本人麻呂
歌の意味夜になってきたら近くの巻向川の川音が、とりわけ高くなってきた。山嵐が激しくなっているのだろうか。 (ぬばたまは「ヒオウギ」の黒い実と言われ「夜」や「髪」にかかる枕言葉)
柿本人麻呂飛鳥時代の代表的な歌人。後世、山部赤人とともに歌聖と呼ばれる。人麻呂は巻向山麓の里に愛する妻が住んでいたために、この付近の自然を歌った作品が多い。
歌碑の場所 3番巻向から穴師の集落に向かう「山の辺の道」の三差路の角の植え込みの木陰。