揮毫者 犬養 孝万葉集研究家。「万葉の旅」など著書多数。筆をとった万葉歌碑は百基を超える。
「記紀万葉さくらい」チャンネルより引用
秋山の 樹の下隠り
逝く水の 吾れこそ益さめ
御思いよりは
万葉集巻2ー92 鏡 王女
歌の意味秋山の木の下を隠れて流れていく細い流れの水が、次第に水かさを増していくように、私のあなたに対する思いのだけは、あなた自身の私への御思いよりはまさっているのですよ。
鏡王女近江の国野洲郡鏡里の豪族・鏡王の女と言い、その妹が額田王と考えられています。二人は近江の水の女、高級巫女として天皇家に仕えたと考えられていますが、万葉歌人として著名で、鏡王女は藤原鎌足の正妻としても知られています。
歌碑の場所 27番舒明天皇陵前の小径を上って行くと道の右手のせせらぎにひっそりと建つ。