揮毫者 保田與重郎 文芸評論家、亀井勝一郎らと「日本浪漫派」を創設。万葉学にも卓越。桜井市生まれ。
茂岡に 神さび立ちて
栄えたる
千代松の樹の 歳の知らなく
万葉集巻6-990 紀朝臣鹿人
歌の意味跡見(とみ)の茂岡(しげおか)に神々(こうごう)しくなって栄え千年もたつとも見える松の木は年も分からないことである。
紀朝臣鹿人(きのあそん かひと)紀女郎(きのいらつめ)の父。生没年とも不明。天平九年に正六位上、同十三年に大炊頭(おおいりょう)に任ぜられる。橘諸兄らが活躍し、藤原広嗣(ひろつぐ)の反乱で聖武天皇が恭任京に移った頃に生きた人である。
歌碑の場所 23-3番桜井市立図書館の裏に建つ。