15.磯城島の日本の国に・・・

揮毫者 山口誓子
俳人。高浜虚子に師事。『天狼』を主宰し俳句素材の拡充と斬新なスタイルを創造。

 

磯城島の 日本(やまと)の国に

人二人

ありとし 思わば

何か嘆かむ

  巻13-3249 作者不詳

歌の意味
この大和の国に、私のいとしいと思う人がもし二人もいると思うのだったら、何をあれこれと嘆くことがありましよう。
私の恋しい人はたった一人しかいないものだから、あれやこれやと気を遣うことばかり多いのです。

歌碑の場所 15番
志貴御県主神社の鳥居をくぐり石段の上左側に、巨木のかげに建つ。