14.わが衣 色に染めなむ・・

揮毫者 林 房雄
小説家、評論家。学生時代にマルキシズムに傾倒。獄中生活で温めた構想を長編小説「青年」に発表。

わが衣  色に染めなむ 

うまさけ 三室の山は

もみぢしにけり

           万葉集巻7-1094 柿本人麻呂

歌の意味
三輪山の木々が美しく紅(黄)葉してきた。
私の衣を、その美しい色で染めよう。

柿本人麻呂
飛鳥時代の代表的な歌人。後世、山部赤人とともに歌聖と呼ばれる。人麻呂は巻向山麓の里に愛する妻が住んでいたために、この付近の自然を歌った作品が多い。

歌碑の場所 14番
平等寺の山門を入ったすぐ左手に建っている。