揮毫者 小倉遊亀大正・昭和期の日本画家。安田靫彦に師事。代表作に「浴女」等。
現身(うつそみ)の
人にある吾れや
明日よりは
二上山を
弟背(いろせ)と吾が見む
万葉集巻2-165 大来皇女
歌の意味肉体を持つ人間である私は、弟が葬られた今、明日からはその墓のある二上山を弟として見ることになるのか。(大津皇子の屍が殯宮から二上山に移し葬られた時に歌ったもの。)
☆大津皇子の屍を葛城の二上山に移し葬る時、大来皇女の哀しみ痛む御作歌二首)(そのうちの一首)
大来皇女天武天皇の皇女。毋は大田皇女。弟の大津皇子が刑死した一ヶ月後に、当時奉仕していた伊勢斎宮の職を解任され都に戻った。
歌碑の場所 33番吉備池の西側の池畔に碑は東面して建つ