揮毫者 犬養 孝 万葉集研究家。『万葉の旅』など著書多数。筆をとつた万葉歌碑は百基を超える。
こもりくの
はつせの山は
色づきぬ
しぐれの雨は
降りにけらしも
巻8-1593 大伴坂上郎女
(さかのうえのいらつめ)
歌の意味初瀬の山はすっかり色づいたことだ。しぐれの雨が降ったに違いない。
大伴坂上郎女万葉歌人の代表歌人で佳作が多い。父は大伴安麻呂で。母は石川郎女(いしかわのいらつめ)。旅人は異母兄稲公の姉、家持の叔母、姑である。
歌碑の場所 58番桜井市大福三十八柱(みそやはしら)神社境内の東側の大木の陰に西面して建つ。